「歩行障害とはどんなものなのだろう」
「どんな種類があるのかな」
このようにお考えの方も多いと思います。
今回は、歩行障害の種類について解説します。
歩行障害とは
歩行障害とは、歩くために必要な体の部位が先天性あるいは後天性の何かしらの影響を受け、歩くことが難しい・全く歩けない状態のことをいいます。
歩くためには単純に足の筋肉を使うだけではありません。
脳が命令を出して、命令を伝えるための神経の働きが必要です。
そのため歩行障害の原因の中には、筋肉や骨の組織の損傷だけでなく、脳組織や神経組織の影響によるものもあります。
また歩行障害には、脚全体を正常に動かせないものと、膝や足首などの特定の部位が不完全なために引き起こされるものがあります。
それぞれのケースに応じてリハビリ内容を検討する必要があります。
代表的な歩行障害の種類と特徴
一言で歩行障害といっても、歩行障害にはいくつか種類があります。
一緒に見ていきましょう。
①ぶん回し歩行
遊脚側の下肢を外側に振り回しているように見える点が特徴的です。
主に、脳血管障害後の痙性片麻痺が影響しています。
痙性の影響で股・膝関節を曲げにくく、なめらかに下肢を出すことが難しいです。
下肢を出す際に、骨盤を上向きに回転させることで下肢を引き上げる様に振り出します。
②はさみ足歩行
痙性対麻痺に多く、股や膝関節は軽く曲げた状態で、両膝がくっつくように歩く点が特徴的です。
股関節内転筋の筋緊張が高く股関節の内転が強まってしまうので、下肢を振り出す際に両膝がくっつく状態になります。
③小刻み歩行
高齢者に多い症状で、軽度の前屈姿勢をとる点が特徴です。
歩幅がとても小さくなってしまい、歩行速度が遅くなる傾向があります。
つま先から足を床について、足の底を床に擦るようにして歩く点も特徴的です。
前方への転倒リスクがあるので、注意しましょう。
②酪酎歩行
ふらふらと歩く点が特徴的で、酔っぱらっている状態に似ていることからこの名称がつけられています。
身体が大きく揺れながら歩くので、両足を大きく開いてバランスを取って歩く点も特徴的です。
まとめ
今回は、歩行障害の種類について解説しました。
本記事を参考にしていただければ幸いです。
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