高齢者が歩行の際にふらつきやすくなる原因とは?手軽にできる予防方法もご紹介!

年を重ねると共にふらつきやすくなってしまう傾向があります。
では、加齢に伴ってふらつきが増してしまう原因は一体何なのでしょうか。
また、それらの原因を解消するような予防方法はあるのでしょうか。
今回は、以上の疑問に対してお答えしていきます。

高齢者が歩行の際にふらつきやすくなる原因とは?

高齢になると運動機能や筋力が低下してしまう原因は以下4点が挙げられます。

1.脊髄や脳の病気で身体のバランスが悪くなる

歩行の際にふらつき始めてから数ヶ月間の間で一度でも転んでしまう場合は、脳や脊髄の病気が原因の可能性があります。
例えば、頚椎症性脊髄症という頚椎の変形で脊髄が圧迫されて発症する病気にかかっている方は、歩行の際のふらつきが多くなってしまうでしょう。
また、パーキンソン症候群や脳梗塞の後遺症、小脳の病気などの脳への問題がある方は身体のバランスを取りづらくなってしまいます。

2.下肢の筋力が弱くなる

下肢の筋力が弱くなってしまうと、歩行の際にふらつきが多くなりやすいです。
例えば、怪我をしたり、病気を患ってしまったりして長期間運動できない場合はどうしても筋力は衰えてしまいます。
このような場合、かつてのように歩こうとしても転ぶ恐れが大きいため、十分に筋力を鍛える必要があるでしょう。

3.背中や腰が曲がってくる

背中や腰が曲がって来ると、重心が前に偏ることでふらつきやすくなってしまいます。
例えば、背筋が弱くなってしまうことや骨粗しょう症で脊椎の形が潰れてくると背中や腰が曲がってくるでしょう。
一般的には、若い時よりも2センチ以上身長が低くなった場合は骨粗しょう症の可能性が高くなるので検査することをおすすめします。
また、骨粗しょう症のように骨が弱い状態で転倒してしまうと、脊椎圧迫骨折や大腿骨圧迫骨折が起きてしまう危険性があるため、特に注意しましょう。

4.股関節や膝関節が伸びなくなる

変形性股関節症や変形性膝関節症のために股関節や膝関節がまっすぐ伸びなくなると、身体の重心が前後に偏ってしまい、ふらつきやすくなります。
しかし、このような場合は、脚の付け根や膝の痛みが伴いますので、それも含めて整形外科を受診して相談することをおすすめします。
また、ご自身でストレッチやトレーニングなどを行うことで、関節が曲がってこないように予防すると良いでしょう。

手軽にできる予防方法とは?

高齢者の方は筋力トレーニングによってふらつきを予防すると良いでしょう。
簡単なトレーニングであっても毎日継続することで、歩行も改善されます。
今回は、下肢の筋力トレーニングを紹介するので、ぜひお試し下さい。

①足文字

空間に文字を書くように足を動かすトレーニングです。

このトレーニングを行う際は椅子に座ります。
まず、片方の足を挙げて、膝を真っ直ぐ伸ばしましょう。
膝をのばした状態で、自分の名前や好きなものの名前を書きます。
この時、床に反対の足をしっかりつけておきます。

こうして腿の筋肉と腹筋を鍛えておくことで、歩行の際のふらつきを減らすことが可能です。

②足指じゃんけん

じゃんけんをするように足の指を動かすトレーニングです。

このトレーニングを行う際も、椅子に座ると良いでしょう。
最初はじゃんけんのグーとパーの形を意識して、握ったり開いたりします。
慣れていくにつれ、足元を見ずに姿勢を意識して行います。
さらに上達したらチョキも行っていきましょう。

具体的な方法は以下の通りです。
・グー
足の指全部を下に曲げる。
・ チョキ
親指を上に、他の指は下へ曲げる。
・パー
全ての指を思いっきり開く。

こうして、足の指が使えるようになると、地面をしっかり蹴り出せるようになり、ふらついた際の転倒を防止することに繋がります。

まとめ

高齢者が歩行の際にふらつきやすくなる原因として以下4点がありました。

脊髄や脳の病気で身体のバランスが悪くなる
下肢の筋力が弱くなる
背中や腰が曲がってくる
股関節や膝関節が伸びなくなる

また、「足文字」や「足指じゃんけん」などのトレーニングを行うことで手軽に予防できることもわかりました。

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