歩行が困難になったらどうすればいい?介助方法をご紹介します!

ご家族の中でお年を召された方がおり、将来のことに関して不安を抱く方も多いのではないでしょうか。
今回は歩行に焦点を当てて、歩行困難になってしまった場合の介助方法をご紹介致します。

そもそも歩行障害とは何を意味するのか

まず、「歩行障害」についてご説明致します。
歩行障害とは、歩行困難や全く歩けない状態を意味します。
それは、歩行に必要な体の各部位が先天性、後天性に限らず、何かしらの障害の影響を受けることです。

私たちは、単純に足の筋肉だけを使って歩いているのではなく、「歩く」という命令を出す脳と、その命令を伝える神経も役割を担っています。
従って、歩行障害を引き起こす要素としては、骨組織や筋肉組織の損傷だけでなく、脳組織や神経系の状態も含まれてくる場合があります。

また、歩行者障害にはいくつかのパターンがあります。
脚全体が正常に機能しない場合と、足首や膝のような特定の部位の動作が鈍ることで障害になってしまう場合です。
そのため、それぞれの場合に応じた介助を行う必要があります。

歩行障害の方への介助方法

今回ご紹介致します介助方法は4つです。

①見守り歩行介助

こちらは、歩行障害の最初の段階で必要になってくる介助方法です。
見守り歩行介助は、杖のような道具を使用しながら自ら歩ける人に対してサポートします。

要介護者にとって、杖の反対側や麻痺している側は不安定になりやすいため、介助をする場合はその斜め後ろから見守る形をとると良いでしょう。
こうすることで、バランスを崩しそうになったときにすぐに支えられます。

②寄り添い歩行介助

こちらは、見守り歩行介助よりもより密着して寄り添って行う介助方法です。
歩行障害の方が左利きであれば右側というように利き手の反対側に立って共に歩きます。

その際、介助者の左腕を歩行障害の方の左脇に差し込み、要介護者の右手に介助者の右手を添えるようにします。

③手引き歩行介助

こちらは、要介護者と向き合いながら、要介護者の両手を引いて歩行を促す介助方法です。
従って、前後への転倒を防ぎやすいことが特徴的です。

しかし、介助者は後ろの方向へ歩かなければならないため、介助者自身が転倒し、歩行障害の方を巻き込まないように注意を払いましょう。
従って、こちらの手引き歩行介助はトイレから車椅子までというような短距離歩行のときにおすすめ致します。

④階段の歩行介助

こちらは、階段の昇り降りでの転倒を防ぐための介助方法です。
介助者は要介護者に対して、昇るときは斜め後ろの位置、降りるときは斜め前の位置で介助すると、万が一転倒しても支えやすいです。

また、杖を持っている場合は足を出す順番に注意を払わなければなりません。

昇るときは、杖を前に出した後、麻痺が「ない」方の足を出してから反対側の足を進めましょう。
降りるときは、杖を前に出した後、麻痺が「ある」方の足を出してから反対側の足を進めましょう。

まとめ

今回は歩行に焦点を当てて、歩行困難になってしまった場合の介助方法をご紹介致しました。
この記事を通して、歩行障害のことへの知識をつけて頂けていたら幸いです。