しばらく運動していなくて、気づいたら筋力が衰えているように感じるという方も多いでしょう。
それをただの加齢だとして見ないふりしているのはいいことではありません。
今すぐに治療が必要となるサルコペニアの可能性があります。
今回は、足の筋肉が衰える病気のサルコペニアについてとその治療法を紹介します。
足の筋肉が衰える病気サルコペニアとは
サンコルペニアとは、全身の筋力が減少してしまい、筋力と身体機能が低下する病気のことを言います。
筋力が低下する後期高齢者に多く発症する病気です。
加齢以外には栄養状態が原因の病気によって筋肉量が減ってしまうことも、サンコルペニアの原因と言われています。
加齢が原因でそれ以外の原因が見つからない場合には、一次性サルコペニアです。
加齢以外にも理由が見つかる場合は、二次性サルコペニアです。
注意すべき症状としては、転倒することが多くなった、握力の低下を感じ蓋を開けにくくなった、横断歩道を渡り切れなくなった、などが挙げられます。
通常よりも筋力が低下してしまう症状ですので、サンコルぺニアかもしれないと感じたら、すぐに医療機関で受診しましょう。
サルコペニアの治療法
サルコペニアの治療法は3種類あります。
①運動療法
1つ目は、運動療法です。
筋力や運動能力を回復させることで、筋肉量の低下を防げます。
抵抗を抑えるレジスタンス運動というものがあり、筋力トレーニングとして一般的に知られています。
筋肉量の減少具合や、筋肉の衰えている部分は人によって違うので、自分に合ったトレーニングをする必要があります。
また、毎日のウォーキングやラジオ体操などの有酸素運動でも筋力の回復はできます。
②栄養療法
2つ目は、栄養療法です。
筋力や身体能力は、タンパク質摂取量と密接に関係しています。
高齢の方は、タンパク質摂取によって筋肉を成長させる働きが弱くなっているので、食事全体の摂取カロリーの2割を目安にタンパク質を摂ると良いでしょう。
③薬物療法
3つ目は、薬物療法です。
タンパク質の摂取によって筋肉を成長させるには、必須アミノ酸のロイシンの補給をすることが効果的です。
また、テストステロンや成長ホルモンの投与で、骨格筋力が上がることも確認されています。
まとめ
今回は、足の筋肉が衰える病気のサルコペニアについてとその治療法を紹介しました。
サルコペニアは症状が悪化していくと介護が必要になったり、死亡のリスクが高まる病気です。
少しでも症状を感じたら医療機関に相談しましょう。